2012年12月2日

JavaScript 初歩のまとめ ④ 算術演算子

JavaScript の初歩のまとめ、算術演算子の続きです。
前回は 算術演算子の最も基本的な使い方を まとめましたが、同じ記号を使ったプログラミングならではの書き方があります。




インクリメント

変数に代入した値を 1 づつ増やすときの演算子です。インクリメントする変数を i とした時、i = i + 1; と同じ意味です。ただ、++ を i の前と後のどちらに置くかで多少 扱われ方に違いがあります。いつものように実際に試してみます。


i ++ の場合
var i = 1;
var a = i ++;
document.write(a, '<br>', i);



i ++ の実行結果















まず 変数 i に 1 を代入して、i の値を a にコピーしてから インクリメントしています。
このため、3行目で、i, 改行タグ, a の順で出力していますが、結果を見て判るように a にはインクリメントする前の値の1、その後で i に 1 が足されて 2 が表示されています。


++ i の場合
var i = 1;
var a = ++ i;
document.write(a, '<br>', i);


++ i の実行結果















今度の場合は i に 1 を代入する所は同じですが、まず i に 1 を足してから その値を a にコピーしています。出力する順番は さっきと同じですが、今度は どちらも 2 が代入されています。


デクリメント

変数に代入した値を 1 づつ減らすときの演算子です。デクリメントする変数を i とした時、i = i - 1; と同じ意味です。インクリメントと同じで、-- を i の前と後のどちらに置くかで同様の違いがあります。

i -- の場合
var i = 1;
var a = i --;
document.write(a, '<br>', i);



i -- の実行結果















デクリメントの場合も同じです。i に 1 を代入して、i の値を a にコピーしてから 1 を引いているので、上のような実行結果になります。


-- i の場合
var i = 1;
var a = -- i;
document.write(a, '<br>', i);



-- i の実行結果



これも同じです。先に i から 1 を引いてから i を a にコピーしていますので、結果は両方とも 0 になります。

今の時点での算術演算子 のまとめは以上ですが、最後にもう一つ、加算 の演算子のプログラミング ならではの使い方も試してみます。

文字列 + 文字列 の場合
今までは 全て数値を代入した変数で試してきましたが、加算の演算子だけは、文字(文字列)に対して使うことができます。さっそく試してみます。


var text = 'カレー' + 'ライス';
document.write(text);



文字列 + 文字列 の実行結果
















変数 text に2つの文字列 'カレー' と 'ライス' を 足して代入しています。
2行目で 変数 text を 出力していますが、ちゃんと 2つの文字列が つながって 表示されています。これは 色々と応用ができそうな感じがしますので、何か思いついたらまた試してみたいと思います。

算術演算子 についての初歩のまとめは以上です。演算子は 算術以外にもたくさんあって、使う場面が来たら またまとめてみようと思います。
次は データ型について 復習しながらまとめてみます。

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